奇門遁甲の凶方位、「伏宮格(ふっきゅうかく)」。
「飛宮格」と並んで最強レベルの大凶方位です。
突然の事故・災難の恐れ、最悪の場合には生命の危険もあるとされます。
戦国の時代は「全滅に向かう」として、敵を敗走させるには最適でした。
【奇門遁甲】凶方位〈伏宮格〉事故運・災難運・トラブル運
天盤が「庚」、地盤が「甲」で構成されます。
奇門遁甲で「庚」は、「甲尊」を伐るため基本的に凶です。
この方位は、天の「庚」が地の「甲尊」を根こそぎ刈り取るのです。
良いことは一つもなく、迷信ではすまされない凶作用が身に降りかかります。
旅行も引っ越しも、会議もショッピングも、外出関係はすべてにおいてダメです。
早めに出発して時間をずらしてでも避けるべきです。
【奇門遁甲】凶方位〈伏宮格〉の基本
〈構成〉天盤が「庚儀」、地盤が「甲尊」
【奇門遁甲】凶方位〈伏宮格〉の具体的作用
〈吉効果〉なし
- 頼りにしていた人から見限られる
- 部下や後輩から裏切られる
- 事故運・災難運・トラブル運
〈使用目的〉なし
金 運
- 蓄財の計画が破れる
- 予想外の出費を招く
恋愛・家庭運
- 回復不能なレベルの衝突が起きる
- 水に流せない重大な災いが発生
仕事運
- 頼っていた人から冷遇される
- 内通や裏切りにも注意
勝負運
- 勝ち運が逃げる
- 互角の相手との勝負は確実に負ける
健康運
- 抑えていた病気が再発
- 事故による怪我を招きやすい
学業・受験
- やる気が一気に削がれる事情が発生する
- 得意科目が急に嫌いになる
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あとがき【奇門遁甲】〈伏宮格〉孤立無援と事故・災難
人間関係の孤立無援を招く
勤務者は地位を失い、自営の人は財を失う
上司や先輩、同僚や後輩、そして顧客から不思議なほど冷たい態度を取られる作用があるとされています。
つまり、全ての拠り所が消え失せ「四面楚歌」の状態を呼び込む方位ということです。
歴史を紐解くと、「一人の人物が歴史を変えた」はありえません。
名を残したのは一人でも、その「一人」は多くの人に支えられ助けられして力を発揮できたわけです。
劉邦は言うまでもなく、項羽だって叔父の項梁や范増の支えがあって「強い項羽」になれたに違いありません。
どんな人でも、多くの人を味方につける人望は必要だということです。
築き上げてきた人望が崩れ去ってしまう怖い方位です。
人間は勘違いしやすい動物で、成功すると「俺の実力だ」と思いがちです。
そして、いつの間にか周囲の人を傷つけ失望に導き、「気づかないのは自分だけ」となります。
「伏宮格」は、それを加速する方位です。
歴史上、勘違いから仲間を失い、自滅していった人物がどれほど多くいたことでしょう。
月盤の効果は5年、日盤でもNGの凶方位
月盤を用いた引っ越しの作用は5年間継続しますから、もちろん使用は厳禁です。
しかし、日盤として遠出の旅行に使う方が危険度は高いと私は思っています。
事故・災難の作用が強いからです。
奇門遁甲にも数種の流派があります。
吉凶判別にそれぞれ差異があることも少なくありません。
私は、遠出の旅行や引っ越しの際には複数の流派を確認します。
中でも「飛宮格」と「伏宮格」は、1つの流派でも該当していれば全力で避けるようにしています。
取り返しのつかない事態が発生する可能性が高いからです。
事故・災難「自分は大丈夫」が危ない
事件・災難が絶えない時代
嫌な事件が日々絶えることない時代になってしまいました。
ニュースなどの報道を見聞すると、
「また詐欺事件?また〇人事件?昭和の時代にこんなにたくさん事件があったかいな?」
と思うことがあります。
昔は「〇人事件」と聞くと、かなり衝撃を受けました。
今は、社会全体から衝撃の度合いが減ったように思います。
悪いものを嫌悪する感覚は失いたくありません。
「悪」に対して妥協や麻痺をすることなく、敏感でありたいと思っています。
思い起こせば、昭和50年代は『太陽にほえろ』『Gメン‘75』など刑事ドラマが流行していました。
録画を視聴すると、今のドラマと比べて多少の野暮ったさを感じますが、内容の重厚感に驚かされます。
正義感とか正直さとか人情とか、大切な何かが描かれていたように思います。
私たちの世代は、そういったドラマから倫理観を学んでいたのかもしれません。
「自分は大丈夫」はありえない
話が脱線しましたが、「自分は交通事故に遭いやすい」と自覚する人は極めて少ないです。
「事件や事故は多いけれども、自分だけは大丈夫」と思う人の方が圧倒的に多いです。
実は私も20代の頃交通事故に遭いました。
それまでは「自分だけは大丈夫」と根拠のない自信を持っていました。
入院しましたが、見舞いに来てくれる友人たちに必ず言ったのは、
「交通事故は偶然と偶然の重なりで起きるから、いつ誰が巻き込まれてもおかしくない。気をつけて帰りなよ」
でした。
皆、「わかった」と返事をしましたが、どの顔も「自分は大丈夫」と語っていました。
事故・災難ばかりは自分が体験しないと骨身にしみないものです。
私の場合は、かなりドジな事故でしたが…。
何はともあれ、事故や災難くらい腹立たしく、虚しいものはありません。
特に自分への怒り、偶然への悔しさは簡単には去ってくれません。
「自分だけは大丈夫」と油断することなく、 「備えあれば憂いなし」を心がけて生活することをお勧めします。
とはいえ「憂いなし」の人生なんて実際には存在しないのですが。
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