最近、かなり久しぶりに一人の同級生と会いました。
「え?年齢より10歳上に見える」
と失礼ながら思ってしまいました。
もちろん本人には言いませんでしたが…。
人はある程度の年齢に達すると、年齢よりも若く見える人と老けて見える人とに分かれてきます。
ふと感じました。
「外側が老けているということは、内臓の老化も早いのではないか?」と。
医師をしている友人に聞いてみたところ、「正解」と言われました。
外見の老化と内面の老化は表裏一体
人間でも動物でも、けっこうな年齢に達すると、体の歳の取り方に個人差が出てくるそうです。
「若いね」とよく言われる人もいれば、全く言われない人がいるのも、年齢の取り方の差が出るからです。
医師をしている友人の話では、手術の際には、顔の観察から体力の強弱を推定するそうです。
例えば同じ70歳でも、
- 若く見える人は、体の内部も若いので多少麻酔の量が多くても大丈夫
- 老けて見える人は、体の内部も若くないので麻酔を多くすると危険
と外見は体力の判断材料になるらしいです。
ちなみに彼は麻酔科ですから、その言葉に間違いはないと思います。
麻酔は危険なものなので、個々人の体力に応じた適切な量を打たないといけません。
間違うと生死に関わります。
その判断として、外見の観察は十分に参考材料になるらしいです。
その外見とは、「顔や姿勢などの老け具合」だと言っていました。
ちなみに、頭髪は遺伝的な要素が大きいので、あまり参考にしないと言っていました。
また、癌などの病原がない場合に限るとも言っていました。
あくまで、体自体の元気さです。
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外見の性格と本質的性格も表裏一体
この話から感じたことがあります。
それは、
「人間の本質的性格も、外見に無意識のうちに表れているに違いない」
ということです。
特に10代までは、外面と本質的性格を切り離すことは大変難しく、心の在り方は外側に素直に現れやすいはずです。
年齢が低ければ低いほど「本質的性格が顔に出やすい」わけです。
本質的性格を「感情」と表現しても良いと思います。
子どもは感情が顔に出やすく、好き嫌いもわかりやすいです。
ところが人は年齢とともに、外見と内面を少しずつ切り離して区別していきます。
職業や立場などに応じた「擬態的性格」もその一つです。
- 好き嫌いを顔に出さない
- 本当の性格を表に現さない
- 職場と家の顔を使い分ける
などができるようになってきます。
さらに、
- 校長先生は校長らしく
- 町内会長さんは会長らしく
- プロレスラーは強そうに
といった感じに自分を表現します。
しかし、何歳になっても、感情が表情に直結してしまう人もいないわけではありません。
そういう人は、四柱推命でいうと「傷官格」「食神格」の人に多いと思われます。
とはいえ、たいていの大人は、外見と本質とを使い分けることの必要性を経験からに学びます。
そして、使い分けもだんだん上手になっていきます。
それでもやはり、本質的性格を100パーセント隠し通すことは、よほど熟練した大人でも大変難しいことだと思います。
- ピンチの時には、思わず本質的性格が表面に飛び出します
- 余裕がない時には、つい感情が言動に現れます
- 感情的になった時には、ついつい好き嫌いを顔に出してしまいます
体が外見と内面が表裏一体であるように、心もやはり表裏一体なのでしょうね。
ところが、中には内面と外面とが大きくかけ離れている人もいないわけではありません。
病的であるか、あるいは二重人格と呼ばれる人のことです。
四柱推命の命式を見ると、「二重人格的な人」はとてもわかりやすいです。
また、「人は見かけによらない」との言葉もあります。
それだけ、人間の精神的内面は複雑にできていると言えなくもありません。
- 人間の本質も、体と同様に顔と直結している
- しかしながら、多くの人は顔に自分の本質を出さないようにして生きているため、体よりも分かりにくい
というのが本当のところかなと私は思います。
やっぱり人間の内面や本質的性格は単純ではないというのが私の結論です。
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性格をりんごに例えると【四柱推命】
表皮と中身は「表裏一体」
「表皮はかなり傷んでいるのに、中は新鮮でみずみずしい果実」
のりんごは、めったにお目にかかれないはずです。
同様に、外側だけ老化が進んで体の中は若々しいという人もあまりいないと思います。
外側の老化と同じぐらい、体の中の老化も進んでいると考えるのが理屈というものでしょう。
ということは、本当に若々しくありたいならば、内面から若々しくする方法を考えるべきなのでしょう。
すなわち、栄養や睡眠、そしてストレスからの解放が大切ということです。
あるいは、夢や希望を抱いてアグレッシブに生きることでしょうか。
内側が元気なら、外側も元気になるはずです。
内面の元気が外見にも現れるからです。
恋をすると若返るというのは、内面が元気になるからなのでしょう。
とはいえ、本当の奥底はやっぱり見えにくい
とはいっても、表皮が傷んでいても、ずっと奥の芯の近くは「みずみずしい」りんごもたまにはあるのかもしれません。
果実の中身は奥にいけばいくほど、表面とは異なるからです。
人間もそうではないでしょうか。
自分の奥の奥にある本質(最も奥は「気質」)は、たとえ本人でも実はよくわかっていないのではないかと思います。
表情から癌が発見できないのと同じように…。
だから、時には「心理テスト」に頼るし、占いにも頼る人が少なくないわけです。
多くの人は、「本当の自分を知りたい」と思いながら生きているのでしょうね。
ところが、心は体とは違って物質ではありません。そのため、
「心をレントゲン撮影して性格を検査する」
「心の血液を採取する」
「人生の悪因をCTスキャンで調べる」
などはできません。
現在のところ、人間の内部を可視化するのが「四柱推命の命式」であり「紫微斗数の命盤」なのだと私は考えます。
もちろん、100パーセントではありません。
そんな不遜なことは思いませんし、もっと良い手段が見つかる可能性だってあるかもしれません。
そもそも「100パーセント」と言い切る人は疑ってかかった方がいいです。
最近は、医学もどんどん進歩して血液で癌がわかるまでになってきたようです。
人間の内面を精査する運命学も、少しずつさらに進歩していくはずです。
物質だけでなく、心のあり方も求められる時代になっていくように感じているからです。
友人の老け方を見ていろいろ考えてしまいました。
彼はもう50年近く前、保育園時代からの友人です。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。
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