はっぴーをパワーあっぷするブログ

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不登校の本当の原因を知りたい。高校1年生男子~父と2人の深夜ドライブ 

高校生が一番イヤがる言葉は何だと思いますか?

「あなた、勉強できないよね。」これは大したことありません。

それより「あなた、友だちいないよね。」これが最強候補の一つでしょう。 

 

 

本人はもちろんですが、保護者にとっても不登校は非常に心が重くなる悩みです。

高等学校の場合は、欠課の数が単位の認定に関わってきますので、焦りも日ごとに深刻化していきます。本当にお辛いとお察しします。

 

仲間から浮いていることは、誰にも知られたくない

例えば、相談室ではスムーズに時には笑顔も見せてくれるのに、教室に向かった瞬間、口も足取りも急に重たくなる子はけっこういます。今は、ほとんどがこのパターンです。

教室で一人ポツンとしている自分を想像したくない。この気持ちがとても強いのでしょう。

高校では見学旅行の班を生徒自身で決めます。1年から2年生に進級する際に、ほとんどの高校はクラス替えを実施します。新クラスのメンバーは誰だろう?と生徒がとても気にするのは見学旅行があるからですね。

ふだんの学校生活でも、誰か友だちと一緒にいたい、見学旅行でも仲良しの友だちと一緒に行動したい、これは普通の心理です。だから新クラス発表の日は、「親しい友だちが誰もいないクラスになったらどうしよう!?」ととても緊張するのですね。

2年生から3年生へのクラス替えがあった場合は、それほどの混乱がないのは、3年生では見学旅行がないことが理由として大きいでしょうね。

高校生にとっては、それほど見学旅行の存在は大きいようです。今年は、コロナ感染騒動の余波で、見学旅行を延期する学校が増えています。かわいそうですね。

男子は「友だちがいなくて寂しい」とは言わないし、言えない

女子の場合は、「友だちとケンカして学校でひとりぼっちなの。」と親に言える子が少なくないようですが、男子はこれを言えない子が圧倒的に多いと思います。

誰も友だちがいない =(イコール)自分はダメなヤツ

という図式があって、友だちがいないと人格を否定された気持ちになるようです。また、「親に話してもどうにもならないし、余計な心配を掛けたくない。」と思っている高校生もたくさんいるのですね。

思春期の真っ最中だから、どの高校生も心の奥は繊細だし、自分の生き方を模索している時期です。だから、仲間が多いと安心できるし、親友がいると自己肯定できるわけですね。

そこで仲間も親友もいないと、自分の生き方が間違えているのでは?とか自分は人より何か劣っているのかな?と自己否定感が出てくるのでしょうね。そんなことは、決してないのですけどね。

大学選択でも友人がいるかいないかはけっこう問題

3年生になると進路相談が活発化します。どの大学、専門学校に進学するかなどを決めなければなりません。

その際にも、「〇〇大学には親しい人は誰も行かないから…。」「友だちができなかったらどうしよう…。」と心配する女子はけっこういるのです。

「大学では最初は皆一人だけど、だんだんちゃんと新しい仲間や友人ができるものだよ。心配しなくてもいいよ。」と励ましても、友だちができるまでひとりぼっちでいることを想像したくないと言うのです。

男子でそれを口にする高校生はほとんどいません。女子ほどは群れを気にしないことと、「ひとりぼっちを怖がる自分」を人に知られたくないのでしょうね。そこが、男女のプライドの違いだと思います。

  • 女子は、ひとりぼっちと思われることが怖い
  • 男子は、ひとりぼっちを心配する自分が恥ずかしい

このように、プライドの重点が成長と共に色分けされてくるようです。

だから、北海道から遠く離れた国立大学に一人で進学していく女子は勇気があって自立できている子だと思うのです。そういうお子さんをもった親御さんは、自分の娘に自信を持って良いと思います。

 

もし、我が子が不登校になったら

 友だちや仲間の存在がとてつもなく大きな時代ですから、不登校のほとんどは仲間関係・友人関係が原因と言い切れるわけです。

そういう時には、男子は本当の理由を言いたがらないので、親はよけいに心配になります。我が子の心の中が見えたなら、たとえすぐに解決できなくても親として少しは安心できるのですが。

さて、我が子の不登校は焦りますよね。親としても、どうしたら良いのかわからず困ってしまいます。しかし、そういう時こそ、親は焦りを見せないほうが良いですね。親が焦りすぎると、子どもは次のように思ってしまうからです。

  1. 自分は親に迷惑を掛けている。
  2. 自分は親を苦しめている。

1までは仕方がないとして、2になると、子どもはさらに自分の気持ちを追い込んでしまいます。

友だちもいない自分、親まで苦しめている自分

この自己否定感の高まりが最も良くないです。 

 

「頑張りなさい!」の声かけは禁句

「頑張って学校に行きなさい」という言葉は、不登校になった初期の段階でやめるべきです。しつこく言い過ぎて、

もうこれ以上は頑張れないよぅ。親は何もわかってくれない!話してもムダ…

と子どもが感じてしまったら、信頼を取り返すのが大変難儀になります。

不登校の子にとって、最も大切なのは「この人は私をわかってくれている」と信じることができる人の存在です。 

高校生イラスト

学校に行けない高校生

 他人にだから話せる悩みもある

「親にも本心を話してくれない」と訴える保護者もいますが、これは当然のことで、他人にだからこそ話せる悩みがあるのです。
反対に、肉親にだからこそ話せる悩みも当然あります

ですから、この不登校は簡単ではないと感じたら、親としては「この子が本心を語りやすい人は誰だろう?」と探すことが大切だと私は思います。

叔父さんかも知れないし、お兄さんかも知れませんが、最近多いのは塾の先生です。塾の先生は、トラブルになった友人の名前も顔も知らないので、子どもも話しやすい場合があるようです。利害関係も少ないので、気楽なのでしょうね。少子化の影響で経営が大変ですから、子どもの悩み相談に付き合う塾も出てきましたし、大学生のアルバイト先生などは年齢も近いため、学校の先生よりも話しやすい場合が増えています。

少人数制の塾なら、こっそり連絡してみるのも方法の1つだと思います。

とにかく、どうして学校に行きたくないのか、それをまずは親としては知りたいですよね。

 

親友がこっそり担任に伝えている場合もある

担任など身近な関係の先生がその子の親友から信頼を得ていれば、その親友を通して親も知らない情報や本音を知っている場合もあります。 

不登校になった子の親友が、「何とか彼を救ってあげて欲しい」という担任への願いから教えてくれたりするケースのことです。

担任と連絡することで、正確な情報が得られる場合には、こういうパターンも時にはあります。

しかし、中にはどんなに手を尽くしても誰にも本心を語らない子もいることは確かです。次のエピソードはお父さんが頑張った実例です。

 

父親とのドライブ中に本音を語り出す男子高校生のケース

1つのケースをご紹介します。高校1年生の男子の実例です。
その子の父親は単身赴任で遠くに住んでいました。
普段は、母親と本人、そして弟と3人暮らしをしていました。

突然の不登校 戸惑う母親 本心を語りたがらない息子

学校では、勉強も好きではなく、課題の提出も遅れがち。提出しても内容はお粗末といった生徒でした。入学時から、どこか目立ちたいという雰囲気を出していて、隙あれば教師にわからないようにピアスをしている日もありました。

その子が、ある日を境に急に登校しなくなりました。母親が理由を聞くと「頭が痛い」と言うのです。仕方がないので休ませると、翌日も同じことを言います。そして、その翌日も。母親が、厳しく登校を促しても全く学校に行こうとしません。
かたくなに「頭が痛い」と言うのです。

困り果てた母親は、病院を受診することを勧めます。登校しない言い訳を通院によって打ち消すことが第一の目的でしたが、本当に頭痛がするのだったら、という一抹の不安もあったようです。
しかし、病院に行くこともイヤだと言うのです。

ここに至って、この子は学校に行きたくないのだと確信した母親は、理由を本人から問いただそうとします。
しかし、「他に理由はない。ただ頭が痛いから。」としか言いません。

困った母親は、スーパーマーケットのパートに向かう道すがら、本人がいない場所から学校に電話を掛け、初めて詳しい経緯を担任に話して相談をしたそうです。
しかし、担任も、授業中に勉強がツラそう、めんどくさそうに見える以外は決定的な理由がわからないと言ったそうです。

担任にも本心を語りたがらない

ところがその翌日、何事もなかったように彼は登校しました。

母親が胸をなで下ろしたのは言うまでもありません。
登校した彼を見てホッとした担任は、昼休みに個室に呼んで事情を聞いたそうです。
「頭が痛かったから休んでました。もう大丈夫です。」
と笑顔で答えたそうです。

しかし教員としての経験から、本当のことを話していないと感じた担任は、彼が家に着く時差を見計らって母親に電話をして、学校での様子と本人の言葉を伝えたそうです。「S君と話をしましたが、頭が痛かったからとしか話してくれませんでした。おそらく本心ではないと思います。明日からまた心配です。何か話してくれたらまたこっそりご連絡ください。私の方でも思い当たる節を当たってみます。」

担任の不安は的中し、翌日からまた不登校が始まりました。

このようなケースでは、原因は友人関係にあると考えて間違いないですね。

単身赴任中の父親の登場

心配した父親が、土日に遠方から帰宅しました。1ヶ月ぶりの再会です。世間話にはにこやかに付き合ったそうです。しかし、「学校に行っていないんだって?」と本題に入ろうとすると急に無口になったそうです。

万策尽きた父親は、心配を荷物と一緒に背負ったまま日曜の夜に赴任地に帰るしかありませんでした。

翌週も1日しか登校せず、心配した父親がまた週末に帰宅しました。
そして、何をしたかというと、夜のドライブです。

父子2人で夜の長距離ドライブ

「旭川までラーメン食いに行こうか。旨い店があるみたいだ。父さんも食べたことないから、付き合ってくれないか?」

夜は不思議な空間を演出します。
高校生にとっても、夜の遠距離ドライブは、ふだん目にしない風景を見せてくれます。暗闇とネオンの光が、幻想的な雰囲気を作り出し、学校という現実から心を解放してくれたのでしょう。

さらに車の中は完全な密室です。視線は二人とも前方を向くので目を合わせることも避けられます

これは気持ちが楽になります。話しやすい空間に違いありません。

特にしつこく聞き出さなくても、自分から学校でのイヤなことを語ってくれたそうです。

登校したくない理由は、複数の友人から「お前はウソが多くて信用できない」と仲間はずれにされたことでした。
ハッキリ言わなくても、それが原因だとわかるような話をしてくれたそうです。

 

以上のようなケースもあります。

子どもが心を開いてくれるキッカケは本当に様々ですが、夜の2人だけのドライブがうまくいった例はけっこう聞きますし、私は何度もそれをやってきました。

実はこのお父さんも、私がお母さんに話したアドバイスをそのまま実行してくれたのです。

 

大切なのは、信頼関係だけでなく、話しやすい空間の演出

このお父さんの雰囲気の作り方と聞き方が、とてもやわらかく素晴らしかったのは言うまでもありません。

子どもは、いえ大人だって、誰かに苦しい胸の内を語りたいものです。

信頼して聞いてもらえる人の存在が必要なのですね。

この後、お父さんは自分の経験もまじえていろんな話をしてあげたそうです。この子も話すことで心の整理が自分の力でできたのでしょう。少しずつ自信を回復し、「ひとりぼっちは永遠には続かない」と思うことができました。

そして、「ひとりぼっちは思うほど恥ずかしいことではない」ことも理解したようです。

しばらくして、ふつうに登校するようになりました。そして卒業後は大学に進学して行きました。