離婚とは、過去を捨てる(忘れること)です。
でも、忘れられない過去もあります。
特に「生年化科」が強い人は、思い出に浸りやすく、過去を引きずりやすい傾向があります。
方向転換が苦手で、後ろ髪を引かれやすい性格といえます。離婚は慎重に!
「過去は振り返らない」「前だけ見て歩く」と宣言して、本当にそういう生き方ができる人がいます。
自分の先輩にもいるのですが、話をしても心の奥に人間としての強さを感じます。
心の整理がとても上手なのです。
紫微斗数命盤から、
- 「生年化科」の作用が強い人は、後ろ髪が引かれやすい
- 「生年化権」の作用が強い人は、過去の整理が上手
といった傾向が見えてきます。
化科の性格が強い人は、離婚後に後悔の念で苦しむ人が少なくないようです。
過去の整理が上手な人・苦手な人
「文系頭・理系頭」という言葉があります。
傾向的には理系頭の人の方が過去の整理が上手なように感じます。
たとえば、小説家は過去や現在、あるいは未来を分析し、自分なりの表現で作品を作り上げる作業をします。
そう考えると、小説家には文系頭の人が多いように思われますが、森鴎外も斎藤茂吉も本職はお医者さんです。
お医者さんは、理系頭の人に分類される職業です。
となると、過去にとらわれやすいか否かは、必ずしも文系頭・理系頭だけで区別できないとなります。
しかし、我々凡人には計り知れない両方の頭を兼ね備えた人も中にはいます。
たとえば、詩を書くなど文芸に嗜むお医者さんは少なくありません。
また、卓越した理系の才能を持ちながら、優れた短歌を書く人もたくさんいます。
このように考えると、文系頭だから過去を引きずる、理系頭だから過去にこだわらない、というのは決定打にならないとわかります。
根本はその人の性格ということになるのでしょう。
過去を忘れられない人の心理的傾向
過去を忘れられない人は次のような傾向を持っています。
- 良い記憶は残しやすい
- 嫌なことは忘れやすい
「過去を懐かしむ人は記憶力がよい」というのは、決してそうではなく嫌なことを忘れる能力を持っているわけです。
良い記憶が頭から離れない人は、「あの頃は良かった。どうして離婚したんだろう…」という思いに苦しみます。
過去を上手に捨てることができる人は、
- 両方の記憶を持ちながら、過去は過去として整理できる
- 嫌なことをずっと記憶から消せない
ということになるのでしょう。
「ノスタルジー」という言葉があります。
過去に想いを馳せる時に生じる肯定的感情のことです。
この感情が強い人は、思い出に浸ることで幸福感を味わうことができます。
ところが、この感情が強すぎる人は、過去から過去から抜け出しにくい状態になります。
「昔はよかった」
「あの頃に戻りたい」
と、自分を苦しめてしまいます。
スポンサーリンク
紫微斗数「生年化科」と「生年化権」
紫微斗数では、命盤にある「生年化科」からその人のノスタルジックな傾向がよく見えます。
「生年化科」は、
- 感受性の強さ
- 他人から影響を受ける度合いの強さ
- 感情移入しやすさ
- 迷いやすいやすさ
- 決断力の強弱
などを示します。
「生年化科」の作用が強い人は、離婚など過去を切り捨てる決断をする際に、慎重な熟慮が必要です。
しっかり考えないと、後ろ髪を引かれながらその先の人生を送ることになりかねません。
反対に、「生年化権」の作用が強い人は、決断にも迷いが少なく、後ろ髪を引かれる思いを残すこともあまりないようです。
- 過去を上手に整理できる人は「生年化権」の作用が強い
- 過去の整理が苦手な人は「生年化科」の作用が強い
といえます。
先述した先輩から生年月日と出生時刻を聞きましたが、やはり「生年化権」の作用が強い人でした。
選択することは、今の自分の何かを切り捨てることです。
- 文系に進めば、理系の進路を切り捨てる
- 天文学に進めば、医学の進路を切り捨てる
- 離婚に進めば、過去の生活を切り捨てる
過去の生活とは、
- 配偶者との縁
- 配偶者と関わりがある友人・知人との縁
- 配偶者の親族との縁
などなど、離婚すると当たり前だった様々な繋がりが断たれてしまうことを十分考慮する必要があります。
「生年化科」の作用が強く性格に及んでいる人は、特に慎重を重ねる必要があるように感じます。
と言いつつ、こういう人は決断が遅くなりすぎて後悔しがちな傾向もあります。
過去を引きずりやすい人にとって「えいやっ!」と決断するのはいろいろな意味で大変難しい、という話を書きました。
★過去記事もどうぞよろしく!
ポチッと応援していただけるとハッピーです!