先週、書店で良い本に出会いました。
『めげずに生きていく 佐藤愛子の言葉』です。
~どんな時代、どんな境遇にあっても「生き抜いていく力」があればしっかりと生きていくことができる~
心の栄養になる本です。桑原晃弥さんの解説がまた絶妙にいいです。
「失敗しても平気、という自信」
私は自信が出来た。
二度と失敗せぬという自信ではない。
失敗しても平気、という自信である。
『気がつけば、終着駅』 佐藤愛子
日本には「失敗=悪」と考える人が少なくないようです。仕事で失敗をすると、上司から責められますし、その後の出世にも影響します。受験の失敗も、時と場合によっては「人生終わった」というほどの絶望感を与えることがあります。
そのせいか、できることなら失敗をしたくないし、失敗をするような挑戦はしたくないと、安全な道を選ぶようになります。佐藤愛子は、こうした考えに真っ向から異を唱えています。二度目の離婚をした後、親友の作家遠藤周作から「もう二度と結婚するなよ」と忠告されますが、「何を言うか。すると言うたらするぞ」と啖呵を切って電話を切っています。
最初の夫と死別した時には、佐藤は「二度と結婚はすまい」と思ったと言いますが、二度目の時には、自分の中の妙な自信に気づいたと言います。「私は自信が出来た。 二度と失敗せぬという自信ではない。失敗しても平気、という自信である」というものです。理由は、二度目の結婚と離婚によって、佐藤は自分の中の行動力やたくましく生き抜く力に気づきます。失敗を恐れると新たな挑戦ができなくなりますが、「失敗しても平気」という自信さえあれば、人は何にでも、何度でも挑戦できるのです。
(桑原晃弥さん)
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「失敗してもいいんだよ」幼稚園児への声かけ
子どもは些細な失敗で泣きますね。
うちの長男もそうでした。
レゴブロックで思い通りにものを作れなかったとき、泣いてブロックを投げ捨てました。
大人にとっては、「どうしてこんなことで?」と思いがちです。
でも、子どもにとっては大人の仕事くらい真剣な作業だったのかもしれません。
「失敗してもいいんだよ」
子どもによく言い聞かせたものです。
幼稚園の先生も、子ども達にそうか言葉をかけていました。
ところが、大人は自分のことになると「失敗したくない」「失敗を認めたくない」となるものですね。
そして、失敗したら落ち込みます。
これは、子どもに置き換えると泣きじゃくる行為ですね。
「失敗してもいいんだよ」
これは、大人にも当てはまる言葉なのでしょう。
いやいや、大人にはプライドがあるから…。
でも、数年経ったら、子どものレゴブロックと同じ程度のことで落ち込んでいたことに気が付くことが少なくないです。
「たいしたことなかったな」と。
でも、佐藤さんはもっと強くてたくましいですね。
「失敗しても平気、という自信」ですから。
我々凡人にとって「平気」は難しいと思います。
そこまで強くなくても、「失敗してもいいんだよ」を時々自分に言い聞かせながら生きていたい。そんなふうに思います。
こちらの本には、勇気が出る言葉が満載です。「心の栄養は言葉から」です。
こちらの佐藤さんの本には驚愕しました。ヘタな怪談なんか吹っ飛んでしまいます。
こちら、大ヒットした記憶があります。
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