どの職場にもパッとしない人っていますよね。この先輩がそうです。(^_^)
職場では同僚・生徒・保護者から叱られ、家では奥さんに厳しく叱責されていたようです。
何だか悲惨ですよね。ところが今は幸せな人生を送っているみたいです。
職場でも家庭でも叱られているなら不幸なのでは?いえ、幸福感は人それぞれみたいです。
【四柱推命】奥さんにビンタされた人「こんな僕でも結婚できた」
【突然の鑑定依頼】「久しぶりだね。鑑定お願いしたいんだけど」
昔の職場の先輩から「鑑定してほしい」と電話がきました。
もう10年近く連絡が途絶えていました。
年賀状のやり取りもしていません。
私「え?鑑定のこと、どうして知っているんですか?」
先輩「ブログで見つけたんだよ」
私「名前を伏せているのにどうして?」
先輩「そんなのわかるもんだよ」
私「でも、どうして…」
先輩「昔、ちょっとだけど気学を勉強してたの。だから、占いのブログはけっこう読んでるんだよ」
私「15年前、そんなこと何も言ってなかったですよね?」
先輩「自分だって何も言ってなかったじゃない?」
そうなのです。占いを勉強しているなんて、あまり口にしたくないのです。
だいたいにして好奇の目で見られます。
そして、飲み会などで女性から「私も占って~」となるのがオチです。
あるいは「何の宗教?」と誤解される可能性もあります。
とにかく、黙っていた方が安全なのは確かなのです。
だから先輩が黙っていた気持ち、私にはよくわかります。
先輩「気学はやらないみたいだね」
私「本格的にはやらないです」
先輩「奇門遁甲をやる人の中には気学を軽んじる人がけっこういるもんね」
私「自分はそんな気持ちはサラサラないですよ」
先輩「ほんと?」
私「本当です。だいたい、他流派を軽んじるのはおかしいと思いますよ。柔道が空手を軽んじるとか、そんなのそもそも人格的におかしいですよね」
私「奇門遁甲の名称をご存じとは、かなり勉強したんですね」
先輩「かじった程度だよ。通信教育みたいなやつで」
【自虐の人生?】僕って不幸なタイプに見えるでしょ?
先輩「あのさ、占いやる人なら僕のこと不幸なタイプに見えるでしょ?」
「いきなりそこ?」と思いました。
でも、私は否定しませんでした。本当にそう思っていましたから。
エピソードをいくつか書きます。
【悲惨な?エピソード】私が知る範囲
パチンコで大負け「妻にビンタされた」
パチンコで大負けして(5万円くらい)、その夜、奥さんに本気ビンタを食らわされた。このことは職場の一部で有名な話でした。
「大負けした」なんて言わなければいいのに、奥さんに問い詰められて白状したらしいです。
「絶対言わない」と心に決めて帰宅したのに…。
仲良しの同僚(私ではありません)に、そのてんまつを話したらあっという間に広まりました。
私の耳にもすぐに情報が届きました。
バシッと大きな音が響くほど強いビンタだったそうですよ。
愚痴を漏らす相手を選ばないと、あっという間に噂は広まります。
人の口に戸は立てられません。
若手教員に「僕の弁当、食べてくれない?」
先輩のエピソードⅡです。
「僕の弁当を食べてくれない?」と若い教員数人にお願いして回ったがすべて断られてしまいました。
その一人が「A先生(その先輩)が…」と私に訴えてきたので私は笑ってしまいました。
若手「A先生の弁当なんか食べたくないですよ」
私「そうだよね。理由を聞いてくるよ」
若手「聞きましたよ。お腹の調子が悪くて食べたくないんですって」
私「じゃあ、持ち帰ればいいのに」
若手「残して帰ったら奥さんにやられるって言ってました」
私「あ~、やっぱりそこか」(笑´∀`)
先輩は間違いなく恐妻家のようです。
保護者に怒鳴り込まれた「アンタ、それでも担任なの!?」
先輩のエピソードⅢ。
休憩室の隣に小会議室がありました。
薄い壁を通過して激しい怒鳴り声が聞こえてきました。
もう20年くらい前のことです。
母親「うちの子は修学旅行に行きたくないと言っているんです!旅行だけでなく、学校にも行きたくないと」
先輩が何か言おうとしても、発言の機会を与えず一方的にまくしたてます。
母親「担任として何かしてくれたんですか!!ちゃんとクラスの生徒を見ているんですか?」
先輩「来週もう一度班決めの時間を作りますから」
母親「同情で班に入れてもらっても娘は楽しくないですよ!」
先輩「こういう場合は普段の友人関係が…」(とか言っていたような)
母親「は?友だちができる環境を担任として作れてないんですよ!あなたは」
先輩「…」
母親「頼りない!ホントに頼りない。だいたい普段の指導がダメだからあんなクラスになるんじゃないですか!?」
つまり、わが子が見学旅行に行きたくないと言っている。
理由は、自主研修の班決めであまされたから。
ということみたいです。
母親はかなり激高していました。
壁伝いに鼻息まで聞こえてきそうな勢いでした。(実際は聞こえませんでした)
これは先輩も大変だな…。
その後も徹底的に罵詈雑言を先輩に浴びせまくっていました。
母親「それでも担任ですか?教師なんですか!?」
※このセリフは明確に耳に焼き付いています。極めてキツい語気が鳴り響きましたから。
その後もしばらく激しい怒声が続きました。
もう一つ強烈だったのは「笑ってごまかすな!」。
先輩「いえ、ごまかしてないですよ」。
教頭がその部屋に間に入ろうとしましたが、母親は「私は一対一で話したいんです!」と拒否しました。
しばらくして、結局は教頭が間に入ったみたいですが。
話の内容から、その娘は家で、
- 2年生でクラス替えしてから友達ができない
- 授業に集中できない
- 学校がおもしろくない
- 担任が頼りなくて好きになれない
- 見学旅行に行きたくない
と不満を語っていたみたいです。
まさに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の状態で何でもかんでも担任が悪い!といった感じでした。
セリフは完全復元ではないですが、概ね合っていると思います。
壁越しに聞いていても相当強い語気でしたから。
私にとってもインパクトはMAX級でした。
終わってから私は先輩を慰め?に行きました。
先輩「『娘が、見学旅行の班決めで非常に傷ついたと言っている』と抗議しにきたのさ」
私「村八分にされているんですか?」
先輩「いや、ワガママだからできれば避けたいと皆が思っている」
私「ワガママなんですか?」
先輩「ワガママもそうだけど、いろいろとね」
私「何か問題行動があるんですか?」
先輩「ウソをつくみたいだよ。自作自演の。必ず自分が悲劇のヒロインになって仲間の誰かを悪役に仕立てて仲間はずれにしたがるの」
先輩の困惑はとてもよくわかりました。
私も修学旅行の班決めで困ったことが幾度かあります。
特にこういう生徒はどの班からも敬遠されます。
「うちの班でいいですよ」と言ってくれる優しい生徒に最終的には救われるのですが、引き受けてくれた生徒に申し訳なくて…。
まだまだエピソードはたくさんありますが、これ以上書くと「あ、あの人だ」と特定できてしまうので、この辺りでやめておきます。
3つ目のエピソードのあと、先輩に対して急に親近感がわいてきたのも事実です。
「よく反論せずに耐えたもんだな~」と。
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【四柱推命】「ダメな命式でしょ?」「平均以上です」
私も「先輩の命式はきっと貧命だろう」と思いながら作ってみました。
生まれた時刻はわからないと言うのです。
「母子手帳もないし、親もすでにないし」
ということで、三柱推命になりました。
【四柱推命】日干「甲」、身旺の「食神格」
私「これは意外です。全然悪くないです。というより平均以上」
先輩「え?忖度しなくていいよ」
私「失礼ながら小心者かと思っていました」
先輩「俺、小心者だよ。分かってるでしょ」
私「いえ、小心者じゃありません。あ、だから、あんなにいろいろあったのに図太く生きていたんですね」
先輩「それ褒め言葉じゃないよね」
【四柱推命】打たれ強く、殴られ強い人だった?
私「いえ、褒め言葉のつもりですよ。打たれ強い、殴られ強い人だったのですね」
先輩「いや、殴られるのはツラいよ」
私「ふつうなら、あんなに保護者から怒鳴られたら相当へこたれるものですが、今考えたら次の日もけろっとした顔で学校に来ていましたもんね」
先輩「うん?いつのこと?」
私「あれです。〇〇の母親が見学旅行の班決めのことで」
先輩「ああ、あれね」
私「あそこまで怒鳴られた経験は私にはないです」
先輩「あれほどじゃないけど、何度かあったよ」
私「すごいですね。よく鬱になりませんでしたね」
先輩「引きずらないようにしているから。引きずったら負けだから」
私「ふつうなら精神的にノックダウンですよ。でも、先輩は全然ダウンしてなかったんですね」
先輩「おもしろい例えだね。毎朝、学校に着いて車から降りるとき、頭の中でゴングを鳴らしていたもんだよ」
私「それ、ギャグで言ってます?」
先輩「いや、事実だから」
私「でも、誰とも戦っているように見えませんでしたけど。いつもサンドバッグ状態に見えていました」
次のことを話しました。
月支に劫財、それに刃があります。
どちらも凶神といわれる因子ですが、先輩を強くしてくれています。
さらに十二運も建禄・帝旺と強力です。
私「あんな状態なら本当の小心者なら心が折れてしまいますよ」
先輩「俺、そんなに悲惨に見えてた?」
私「はい、『あんな風にはなりたくないな』と◆◆とよく話していたものです」
先輩「ひどいな~。やっぱりバカにしてたんだ」
私「若気の至りでした。許してください」(^_^)
真面目でおとなしそうに見えたのは月上の『正財』の影響ですね。
ホンネは意外と計算高い人です。
それにやや自分勝手でしつこい性格です。
ゴングを鳴らしていたのは本当かもしれません。(^_^)
【四柱推命】配偶者運「恐妻家でも愛妻家?」
私「甲己干合は、良い悪いは別にして奥さんとの縁は深いですよ。これはビンタされても簡単には離婚とはなりにくい」
先輩「したいと思ったことはないよ」
私「でも、日支に食神、月支に劫財ですから配偶者縁はやっぱり良い方だと思いますよ。詳しい説明は省略しますけど」
先輩「それはそう思うよ。こんな俺でも結婚してくれて、頑張ってくれている」
私「なかなかの肝っ玉母さんかもしれません」
先輩「そんなことまでわかるの?」
私「80パーセントですね。奧さんの命式も見ないと完全ではありません。それに時柱もわからないし」
ただ、危うさもあります。
奥さまの通変星である正財が劫財の上にあるからです。
「殺地に座す」とはこのことです。
月支に比劫星、日支に食神があり、日干及び食神とも強いため、
- 妻は賢良忠実で愛情が深い
- 聡明な奥さんに縁がある
でも、ビンタですからねぇ。
奥さまの命式を作ってぜひ確認してみたいものです。
【四柱推命】巡る運が良くなかった
46歳から55歳は【甲 申】の運が巡りました。
日支の【寅】と七冲になる10年間でした。
精神不安、家庭不安が発生しやすく、社会的にも安定感に欠けがちな時期でした。
そういう時期に私と同じ職場にいたわけです。
56歳から65歳は【乙 酉】の運が巡りました。
月柱【己 卯】と天戦地冲の10年間です。
さらに、月柱には【刃】もあります。
お金、精神、仕事、家庭にゴタゴタが起こる運気でした。
安定した気持ちで仕事をしなさいというのが無理な注文だったのかもしれません。
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【あとがき】「こんな僕でも結婚できた」
仕事は不得手(ゴメンナサイ)。
奥さんからビンタされる。生徒から舐められ、保護者からは怒鳴られる。
悲惨に見えていた先輩でしたが、四柱命式は平均以上でした。
私「もしかして、今は幸せなんですか?」
先輩「たぶん人並みにはね。そうでないと連絡しないよ。そんなに深い関係じゃなかったよね?仕事も重ならなかったし」
私「そうですね。余裕ができたんですか?」
先輩「たぶん、そういうこと」
私「パチンコはまだやってます?」
先輩「やってるよ」
私「奥さんにぶたれませんか?」
先輩「知ってたの?」
私「かなり有名でしたよ」
先輩「パチンコとか命式に出るの?」
私「傾向としては。劫財が月支にある人はギャンブル好きが多いです。羊刃もあるから熱くなるのでは?」
先輩「そうだね。その情熱を仕事に注ぐべきだったね。」(笑´∀`)
私「老後に幸せを感じる生活ができるのはうらやましいですよ」
先輩「でもビクビクしながら生活してるよ、奥さんに」
私「いいんじゃないですか。愛しているんですから」
先輩「愛してるとかそんなのは俺が決めることだよ」
私「生まれた時刻がわかったらまた連絡ください。わからなくても連絡をください」
先輩「そっちもしてきてよ」
私「本当にブログに書いてもいいんですか?」
先輩「いいよ。その代わりウソは書かないでね」
私「ウソなんか書きませんよ」
先輩「それから名前も伏せてね」
私「当たり前ですよ。生年月日は?」
先輩「それはいいよ。もうね、定年しているし怖いものないからさ、やっぱり名前もイニシャルならいいよ」
私「それはやめておきましょう。誰が読むかわからないですよ。エピソードだって昔の同僚には知られているし」
先輩「そうだね」
先輩「占いなんてやるキャラに見えなかったよ」
私「そうですよね。見えないと思います」
先輩「本当に見えない。どうして始めたの?」
私「先輩こそどうして気学を?」
先輩「運をよくしたかったから。ほら、不運なヤツに見えたでしょ?」
私「見えてました(^_^)。運は良くなりました?」
先輩「どうかな?多少は」
私「ちゃんと勉強しました?」
先輩「いや、通信講座で1年くらいパラパラと」
私「しっかり学んで実践したら変わったかもしれませんよ」
先輩「そうかもね」
私「祐気取りとかやりました?」
先輩「最初やったけど、そのうちやらなくなった」
私「継続しないとダメじゃないですか」
先輩「質問に答えてよ」
私「話せばめちゃくちゃ長くなります。今度また話しますか」
先輩「わかったよ。でも、連絡しないかもしれないからそのことブログに書いてよ」
私「わかりました。少しずつ書きたいと思っています」
私(先輩、あまりブログを読んでくれてないみたい…)
このあとは、懐かしい昔話が続きました。
こんな時の話題は、「あの人、元気かな?連絡してる?」が定番ですね。
そして、「懐かしいねぇ」と。
※途中の会話は先輩が鑑定の録音から文字起こししてくれたので大変助かりました。
よろしければ過去記事もどうぞ。
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