「運が良かった・悪かった」
と感じない人はいないはずです。
奇門遁甲というと
「諸葛孔明が使って百戦百勝」
というキャッチフレーズが目立ちますが、私はあまり信じません。
確証となる文献も見当たらず、後世の脚色の匂いを強く感じるからです。
とはいえ、「奇門遁甲の効果はある!」との確信は持っています。
今日は、凶格である「大格」をまとめてみました。
引っ越しはもちろんのこと、ちょっとした旅行でも使いたくない方位です。
【奇門遁甲】凶格〈大格〉
できるだけ避けたい方位です。
この方位に引っ越すと、「運気にじわじわとサビが回って、船(人生)が難破する」
そういう効果?があります。
どうしても避けられない場合、私は、
- うっかり調子に乗らないよう、できるだけ慎重に行動する
- 言動に気をつける
- 期間をおいて吉方位に行く
以上のことで凶作用が出ないように努めます。
仕事など、どうしても避けられないこともあるからです。
しかし、引っ越しでは使いません。
長い期間、低運気が根付いてしまうからです。
【奇門遁甲】凶格〈大格〉の基本
〈構成〉天盤「庚儀」・地盤「発儀」
鋼(庚)が雨露(癸)によって錆びついていくイメージの格です。
錆はじんわりと気づかないうちに進行します。
しかし、確実にあなたの運勢をむしばんでいきます。
「気がついたときには、手遅れだった!」
という作用を及ぼす方位です。
なかなか怖いです。
- 事業が崩潰します(『奇門遁甲天書評註』)
- 小さなトラブルが重なりやすくなる
- 慢性病が少しずつ進行する
錆は内部から進行します。
外の塗装に現れた時は、見えない部分でかなり進んでいます。
そういう凶運が身についてしまう方位です。
また、責任は内部ですから、相手よりも自分の内面に問題が出てきます。
そのことを意識すれば、最悪の事態は避けられそうです。
しかし、引っ越しでこの方位にハマってしまうとかなり厄介となります。
【奇門遁甲】凶格〈大格〉の具体的作用
では、具体的にはどういう悪運が身についてしまうかを書いていきます。
- 自己自身の小さな不注意が大きな失敗へと進行する
- 様々な心労が積み重なって、病気になる
- 損失が徐々に進み、これまで積み上げたものがダメになる
上記、『奇門遁甲活用秘儀』より一部抜粋、参考
金 運
- 小さななミスや手違いが重なり、大きな出費がかさむ
- 投資・投機には向かない
- 蓄財は挫折する
恋愛運
- 恋愛がじわじわと破局に向かう
- 新たな恋愛のチャンスも生じにくくなる
- ささいなお節介でも信頼が壊れやすくなる
仕事運
- 自己の失敗から職場での信頼を失いやすくなる
- お客さんとのトラブルの暗示
- 言動で失敗しやすくなる
勝負運
- 小さなミスを重ねて勝機を逃しやすくなる
- 勝ち運が去る
- 負け運が強くなる
健康運
- 自己管理に油断が生じ、慢性病になりやすくなる
- 慢性病に一度かかると治りにくい
このように、思わぬ失敗を呼び込む凶方位です。
それは、自己管理の甘さだったり、油断から生まれる言動の失敗だったり…。
そういうイヤなものがじんわりと効いてくるわけです。
ですから、対人運にも悪影響を及ぼします。
もし、どうしてもこの方位に行かざるを得ない場合は、自分の言動には十二分に気をつけ、何事も積極的になりすぎないことが大切です。
あとがき
私自身の体験を書きたいのですが、この格を意識して使ったことはありません。
そのため、体験を書けないのです。
意識して使うのも怖いですし…。
知らないで時盤として踏んでしまったことは過去にきっとあったでしょうね。
でも、時盤の効果は短いため、悪運はすでに消えているはずです。
私が、万難を排してでも使うようにしているのは、「青竜返首格」と「飛鳥跌穴格」 です。
主な参考文献(敬称略)
『奇門遁甲活用秘儀』張 耀文・佐藤六龍
『奇門遁甲天書評註』佐藤六龍
『増補改訂版 最新奇門遁甲術入門』小野十傳
『奇門遁甲術』田宮 規雄
『「武田理論」による奇門遁甲学入門』武田 考玄
『奇門遁甲行動術』内藤 文穏
『現代方位術大全』林巨征
『實用奇門遁甲占術:理論篇 』明燈山人
『全伝 奇門遁甲〈上巻〉』黒門
『全伝 奇門遁甲〈下巻〉』黒門
『奇門遁甲家相の見方』佐藤 六龍、升本 喜彦
『活盤 奇門遁甲精義』高根 黒門
『符呪奇門遁甲占法要義』東海林 秀樹
『奇門大法心得』張 耀文、佐藤 六龍
『風水・擇日・奇門 万年暦【増補改訂版】』山道帰一
その他、四柱推命関連書籍など
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