令和2年とも今日でさよならですね。コロナ感染など、世界的にいろいろあり過ぎた1年でした。
私としては、この令和2年はブログを通してたくさんの人たちと繋がることができたうれしい年になりました。読んでくださる方、温かい言葉を書いてくださる方、、、感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、今日は開運の扉を開けるカギが書かれている本をご紹介したいと思います。
今年1年、ありがとうございました。
『世界中で3000万人の人生を変えたサイコ=サイバネティクス理論』と表紙にある世界的ベストセラーです。著者であるマルツ博士は、あの有名なアドラー博士とも友人らしいです。
「自己啓発」という言葉に警戒心を抱く人もいることでしょう。しかし、『潜在意識が答えを知っている!』はそういう怪しいものではありません。私が紹介するまでもなく、かなり多くの人が読んでいるようです。
マクスウェル・マルツ著/ダン・S・ケネディ編/田中孝顕訳
マルツ博士は形成外科医です。
『潜在意識が答えを知っている!』失敗の原因がわかる
イマジネーションは、私たちが生きていくうえで、多くの人が考えているよりもずっと重要な役割を果たしている。私はこのことを、何度も治療の現場で目にして痛感している。とくに印象に残っているのは、家族に力ずくで連れて来られた患者のケースだ。
その患者は40歳ぐらいの独身男性で、昼間は仕事をしているが、仕事が終わると自分の部屋にこもり、どこにも出かけず何もしなかった。
男性の悩みは、鼻と耳が人より少しばかり大きいというものだった。自分が「醜く」、「おかしな顔」をしていると思っていたのだ。とても「変な」顔だから、会う人たちは自分のことを陰で笑いものにしていると思っていた。その想像はだんだん過激になり、仕事に行くのも人と交わるのも怖くなったばかりか、自宅にいても安らぐことができなくなった。自分が「ほかの人」と違う「妙な顔」をしているせいで、家族まで恥ずかしがっていると思っていたのである。
彼の鼻は典型的なローマ鼻で、耳もいくらか大きいとはいえ、珍しくない程度だった。
困り果てた家族は、何とかならないかと私のもとへ連れてきたのだが、彼に外科手術は必要ないと感じた。必要なのは、イマジネーションによって自己イメージを破綻させ、真実を見失っていることに気づくことだった。男性の不幸の原因は、ひとえに自らのイマジネーションにあったのである。彼自身のイマジネーションが自動失敗メカニズムを立ち上げ、それがフル稼動して、不幸の極致にまで追い込んでしまっていた。何度か診療を重ねるうち、家族の助けもあって、自分のイマジネーションが原因だと気づきだした。そして、破壊的なイマジネーションではなく創造的なイマジネーションを使うことで、正しい自己イメージを築き、自信を取り戻すことができた。
この男性と似たような経験のある人は多いのではないだろうか。
あなたもある意味でそうだったりしないだろうか?
もちろん、鼻にしろ耳にしろ、とにかく身体的特徴で恥ずかしいと思うところはないかもしれないし、引きこもってもいないかもしれない。しかし多くの人は、自分には他人に見下されたり、陰で笑われたり、嫌われたりするようなところがあると思っているものだ。
『潜在意識が答えを知っている!』からの引用でした。
自己イメージが悪いと自分を不幸に追い込む
不登校になった高校生をたくさん見てきましたが、共通しているのは「自己イメージの低下」です。
- 自分は友だちができない性格だ
- 自分は暗い性格だ
- 自分の性格はおもしろくない
- 自分がホンネを語るとに嫌われるに違いない
- 自分は優しくない性格だ
- 自分の容姿・容貌は美しくない
- 自分は何をやっても人並み以下の能力だ
- 自分は部活動でも一番下手くそだ
- 自分は親友ができない性格だ
などと自分で自分を決めてしまった生徒が不登校になりやすい、と感じていました。
そして、それらの自己イメージのほとんどは事実とは異なっていました。
自己イメージが極端に高過ぎても…
自己評価が高過ぎて、他者を見下す人。
こういう人は実際には打たれ弱いことが多く、優越感を持続できないとポキンと折れてしまうこともあります。
やっかいな人ですね~。
また、性格的に敵を作りやすいため、献身的に助けてくれる人もあまりいないと思います。
どちらにも共通しているのは、まちがった自己イメージが自分を不幸にしていることです。
私の経験から考えても、この本が述べていることは大変的を射ていると思います。
『潜在意識が答えを知っている!』「はじめに」から抜粋
2000年のオリンピックでは、アメリカの馬術チームのコーチがサイコ=サバネティクスのテクニックを利用している。そのコーチは、それまで長いことほかのチームでもこれを使っていた。
サイコ=サイバネティクスは、さまざまな意味で独創的な自己改善のための「科学」だ。
私は主に次の三点の理由から、そう断言する。
第一に、マルツ博士は、個人が目標を達成できたりできなかったりする事実が、「自己イメージ」に完全に支配されていることを初めて把握し、著作を通じてそれを説明した。
第二に、マルツ博士以降、「自己改善」について書かれ、語られ、録音され、教えられているものはすべて、彼の著作がもとになっている。1960年以降、つい最近までの間に書かれた成功や自己改善をテーマとした本で、自己イメージや、それを改善したり操ったりするテクニック(特に視覚化やメンタル・リハーサルやリラクゼーションなど)を論じていないものを探し出すのは大変難しい。いまなお、マルツ博士の研究成果が非常に重要なことがわかるだろう。
実際、スポーツ心理学というまだ歴史の浅い「科学」は、プロ・ゴルファーや人気スポーツ選手、コーチ、オリンピック選手などに大いに利用されており、あまり意識されることはないが、サイコ=サイバネティクスあっての「科学」なのである。
第三に、サイコ=サイバネティクスは、成功についてただ哲学的に思索するのとは違い、明らかに科学的な手段だ。単に考えるだけではなく、実行すべきことを示し、きちんと量で測れる結果をもたらすからである。そしてサイコ=サイバネティクスのユニークな点は、何であれ、それまで難しかったことが簡単になるテクニックを提供してくれるところにある。
重要なのは、『PSYCHOーCYBERNETICS』という最初の本が、宣伝や広告をほとんど打たなかったのに驚異的なロングセラーとなり、いまやこの分野の古典となっているという点だ。
10年前、20年前、30年前と変わらず現在も、営業部長は新人に、コーチは選手に、コンサルタントはクライアントに、こう言っている。
「この本を買って読みなさい」
今回、私はあえてこの古典を改訂する。改訂にあたって、オリジナルの内容をほぼ反映させることにした。
サイコ=サイバネティクス財団CEO
ダン・S・ケネディ
※サイコ=サイバネティクス
自分の心をコントロールする方法。潜在意識を上手に使って幸せを実現するもの。
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『潜在意識が答えを知っている!』の感想
人間の神経系は、「イマジネーション」での体験と「現実」との体験を区別できないと書かれています。すなわち、
- 人間は、事実に基づいて行動するのではない。
- 真実だとイメージしたことをもとに行動する。
ということです。
私は共感できます。
たとえば、「あなたは、最近みんなに嫌われているよ」と職場の親切そうな人から言われたら、たいていの人は内心ビクついてしまって言動も萎縮すると思います。
本当は嫌われてなんかいなくて、親切そうな人の勘違いだったとしてもです。
「私は嫌われている」というイメージができてしまうと行動もそれに従ってしまう。
こういうことって多々あると思うのです。
だから、イメージが人の行動を変えてしまうというのは、よく理解できます。
出社拒否症も、
- 俺は仕事ができないのだ…
- 俺はチームに迷惑を掛けているのだ…
- みんな、俺なんかいなくなって欲しいと思っているはずだ…
- 上司も俺が邪魔に決まっている…
- 後輩も心の中で俺をバカにしているはず…
- いくら頑張っても俺は成長できないのだ…
- 俺の能力は、これからもずっと理解してもらえない…
何らかのきっかけで、上のような負の自己イメージが完成してしまうと、真っ暗なトンネルに入り込んでしまうのは大変納得できます。
「他人を変えることはできない。まずは自分から変わろう。」とよく聞きます。
でも、自分を変えるなんて実はかなり難しいですよね。
だから、
「まずは自己へのイメージから変えよう」
ということだと思います。
「そうすれば自分の人生は大きく明るく変わってくる。」とこの本は断言し、その方法を紹介してくれています。
ぜひお勧めしたい一冊です。
ポチッとしていただけるとハッピーです!よろしくお願いいたします。